初めての星雲撮影に遠征してきました。
といっても天体撮影がメインでの遠征ではなく、100名山である荒島岳登山のついでに撮影してきました。
まずは初心者におすすめとの干潟星雲を撮影しに行きましたが、本当に大変でした。
結論から言うと干潟星雲は撮影できませんでした。
まず、撮影を行った駐車場から干潟星雲が見えません。ほかにも機材の使いこなしや極軸合わせなどまったくもってダメダメでしたが、バンビの横顔をいい画角で撮影できました。本当にうれしかったです。
googleで検索で表示される写真と比べてしまうと全然大したことないですが、自分で撮影したというのは、感慨深いものです。
m17も赤く写っています。赤いのは星雲が写っている感じて良いですよね。
ちなみに左下の影は木です。本当にギリギリ写すことができました。
次の撮影に備えて、失敗点なんかをまとめておきます。
お金で解決できる問題も多いのですが、何とか技術で解決していきたいです。
ロケハンは大事
あまりロケハンはせずに、登山口前の駐車場で撮影を開始しました。まずは目的の天体が見えるかどうか
また登山口の駐車場ですが、深夜0時ごろに到着したときはだれもいなかったため、「やった!貸し切りだ」と駐車場のど真ん中で準備を始めてしまったのですが、深夜2時ごろに1台、3時ごろにさらに1台と深夜に到着される登山客の方もいました。
急遽、駐車場の隅っこに場所変更したのですが、極軸も改めて合わせないといけないですし初めから場所を考えて望遠鏡を設置すべきでした。
ロケハンって大事なのはわかったのですが、初めての場所でどのようにロケハンするかですね。GoogleMapでも駐車場内のストリートビューはないですし、王空写真でも周りの木の高さはわからないですからね。
北極星が見えない
当日は南の方は晴れているのですが、北の方角は曇っていました。極軸が合わせられなく、何度か撮影しても星が流れてしまいます。
少しずつ赤道儀をずらしては1分露光で撮影したところ、たまたま極軸があったようで星がずれなくなりました。ラッキーでした。
星が動かないように少しずらす方法をドリフト法というそうなのですが、北極星の見えない状態で極軸合わせする際は定番の方法のようです。ただ、自分のやり方は相当効率の悪いらしく、普通は天体用CMOSカメラとPCで実施するようです。
ノートPCは持っているので、効率的に実施したかったら天体用カメラ(2万円)を購入する必要があります。むむむ…
対象の天体を見つけられない
さそり座/アンタレスを見つけてから目的の天体を探そうと思っていたのですが木が邪魔で見えません。ほかに知識もないためそうなったらお手上げです。
他にベガとか明るい星はみつけられるのですが、そこから干潟星雲までつなげられません。もちろん干潟星雲も木に隠れて見えていないのですが...
星図とか持っていけばよかったです。
あとは自動導入機能のある赤道儀もあるようです。いくつかの有名天体を知っていれば、肉眼で見れないような淡い天体も自動で導入してくれる機材のようです。
欲しい…
AZ-gtiという自動導入経緯台が安くて良さそうです。約4万円。むむむ。
まぁ、スカイメモsを導入したばかりですし、そもそも現在国内で品切れのようで買うことができないのですが…
いずれ買ってしまうかもしれません。
露出時間が短い
何度か、都市部で撮影の練習をしましたが、ISO1600/15秒で星が飽和しないちょうどよいくらいの明るさなのですが、暗い山中では、ISO6400/40秒でもまだまだ暗いようです。
今回は1分以上露光すると極軸のずれからか、赤道儀の精度が悪いからなのか、星が流れてしまうため、露出時間を稼ぐことができませんでした。
天体用のカメラを導入し、ドリフト法による極軸合わせとオートガイダーという星の流れを補正する機能を導入すること長時間露光しても星が流れなくなるということです。
当面の課題を解決するには天体用カメラを購入するのが良さそうです。
2万円かぁ。天文沼ってすごいな。